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院長ブログ

虫歯を放置する危険性:痛みが消えても安心できない?

皆さんこんにちは。川越のまつむら歯科クリニックです。今日は、「虫歯を放置していると痛みを感じなくなる理由」そして「そのまま放置することは絶対にいけない理由」についてお話ししたいと思います。

はじめに、何故虫歯が痛むのかを理解しましょう。虫歯は、口の中の細菌が糖質を分解し酸を作り出すことで発生します。この酸は歯のエナメル質を侵し、その下の象牙質へと進行します。象牙質はエナメル質よりも柔らかく、さらに神経が近いため、ここまで虫歯が進行すると痛みを感じるようになります。

では、どうして痛みを感じなくなることがあるのでしょうか。それは、虫歯がさらに深くまで進行し、歯の神経まで達すると、神経が壊死(死んでしまう)してしまうからです。神経が壊死すると、その歯からの痛みの信号は感じなくなります。つまり、「痛みがなくなった=虫歯が治った」ではなく、「虫歯が進行しすぎて神経まで達した」ことを意味しています。

しかし、これが放置していい理由になるわけではありません。むしろ、放置することの危険性を示しているのです。まず、神経が壊死するということは、その歯の感覚が失われるということです。食べ物の温度や硬さを感じられなくなるだけでなく、その歯が折れたり、他の感染症が起きたりしても気づくのが遅れる可能性があります。

さらに重要なことは、虫歯の進行が止まるわけではないということです。神経が壊死し、感じる痛みが無くなったとしても、虫歯菌はまだ歯の中に存在し、さらに深く、他の部分へと進行し続けます。歯根膿瘍や歯周病などの重篤な問題を引き起こす可能性があります。

また、口腔内は身体の他の部分とつながっているため、口の中の感染症は全身に影響を及ぼすことがあります。心臓病や糖尿病のリスクを高める可能性もあります。

このように、痛みがなくなったからといって虫歯を放置することは、大きな危険性を伴います。虫歯の初期段階での治療が最も良い結果をもたらします。定期的な検診を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。

まつむら歯科クリニックでは、皆さんの口腔内の健康を守るお手伝いをします。何か気になることがあれば、いつでもご相談ください。皆さんのお越しを心からお待ちしております。



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