
皆さん、こんにちは。川越のまつむら歯科クリニックです。歯茎にできものを見つけると、「癌ではないか」と不安になる患者さんもいらっしゃいます。実際には炎症などによるものが多いものの、見た目だけで良性か悪性かを判断することはできません。今回は、歯茎のできものの主な原因や注意すべき症状について解説します。
歯茎のできものの多くは癌ではありません
歯茎のできものには、赤く腫れたもの、白いもの、膿がたまったようなもの、硬く盛り上がったものなどがあります。これらがすべて癌というわけではありません。
比較的よくみられるのは、虫歯が歯の神経まで進み、歯の根の先にたまった膿の出口が歯茎にできるケースです。このできものは「フィステル」と呼ばれ、ニキビのような形に見えることがあります。痛みが弱くても、歯の内部では感染が続いている可能性があるため、根管治療などが必要です。
歯周病によって歯茎の内側に膿がたまる「歯周膿瘍」でも、腫れやできものが生じます。強い痛み、出血、口臭、歯のぐらつきを伴うこともあります。
刺激による良性のできものもあります
合わない入れ歯や被せ物、歯ブラシの強い刺激などが繰り返されると、歯茎の組織が盛り上がることがあります。また、歯茎に丸く硬い膨らみがあっても、顎の骨が部分的に発達した「骨隆起」である場合があります。
こうした良性の変化は、経過観察でよいこともあります。ただし、患者さん自身が見た目だけで診断することは困難です。刺激の原因を取り除く必要があるか、治療が必要かについては、歯医者で確認を受けましょう。
歯茎にも癌ができることがあります
口の中に発生する癌を「口腔がん」といい、歯茎に生じるものは歯肉がんと呼ばれます。初期には痛みが少なく、口内炎や歯周病に似て見えることもあるため注意が必要です。
特に、2週間以上治らない傷やできもの、徐々に大きくなるしこり、出血しやすい部分、表面がただれた部分、こすっても取れない白色や赤色の変化は、早めに診察を受けたい症状です。歯が急にぐらつく、入れ歯が合わなくなる、唇や顎にしびれが出る、首のリンパ節が腫れるといった場合も放置しないでください。
痛くないから大丈夫とは限りません
歯茎のできものが癌かどうかは、痛みの有無だけでは判断できません。癌でも初期には痛みを感じないことがあり、反対に炎症による良性のできものでも強く痛む場合があります。
「噛み合わせが悪くて当たっているだけ」「そのうち治るだろう」と考えて様子を見続けると、必要な治療が遅れる可能性があります。2週間程度たっても改善しない場合や、短期間で変化している場合は受診しましょう。
歯医者ではどのような検査をする?
歯医者では、できものの色や形、硬さ、大きさ、周囲の歯の状態などを確認します。虫歯や歯の根の感染が疑われる場合は、レントゲン撮影を行うことがあります。悪性腫瘍を否定できない場合には、歯科口腔外科などの専門医療機関を紹介し、組織の一部を採取する検査を行います。
川越周辺で歯茎のできものが気になっている方は、自己判断でつぶしたり、市販薬だけで済ませたりせず、まずは歯医者へご相談ください。
まとめ
歯茎のできものは、歯の根の感染や歯周病、慢性的な刺激などによって生じることが多く、必ずしも癌ではありません。ただし、長期間治らない、徐々に大きくなる、出血やしびれを伴う場合は注意が必要です。川越のまつむら歯科クリニックでは、お口の状態を確認し、必要に応じて専門医療機関と連携します。気になる変化は早めにご相談ください。
























