・口腔機能の低下
口腔機能の低下が口腔内の自浄作用低下につながります。特に舌の機能が低下すると上顎と舌が接触しなくなるので舌苔がつきやすくなります。食べ物が上顎に張り付く、滑舌が悪くなったなどは舌の筋力低下が疑われるサインです。舌苔には多量の嫌気性細菌が含まれVSCの6割が舌背から発生するとされています。そのため舌苔も口臭の原因となります。舌苔が全体についているのか奥舌につきやすいのかを観察することが重要です。
・義歯
義歯の材料には吸水性があり唾液成分を吸着します。また歯磨剤を使った清掃で義歯の表面を傷つけたり材料が経年劣化することで細菌がつきやすくなります。さらに義歯の汚れはバイオフィルムを形成しているためブラシでこすり洗いをしないと除去することができません。義歯の材料の特性や清掃不良が口臭の原因となることがありますので管理を徹底することが重要です。