う蝕(虫歯)も、歯垢の中のう蝕原性菌が作り出す酸によって、歯の表面が溶かされてしまう病気です。それに対し、口の中の唾液には酸を中和させ、微細に溶けてしまった歯の表面を修復する作用があります。
ストレスが大きいと交感神経が働いて、粘性の高いネバネバした唾液が分泌され、口の中がねばついた状態になり、相対的に水分も少なくなります。
一方、リラックスした状態では、副交感神経が働いて粘性の低いサラサラした唾液が分泌され、口の中が潤った状態となります。つまり、ストレスが大きいほど口の中がねばつき、溶けた歯の表面が修復しづらくなって、虫歯になりやすくなります。
口が乾燥した時や緊張感が強い時には、キシリトール入りガムをゆっくりとかむと、唾液腺が刺激されて唾液の分泌が促されるだけでなく、顎や顔面の筋肉を使ってかむことで心もリラックスさせることができます。また日常の食事でもゆっくりとよくかむことも大切ですのでやってみてください。