アルツハイマー型認知症の患者の脳から歯周病菌が検出されたなどという報告から、近年では歯周病が、認知症との深い関わりの可能性と示唆されています。
体の各部で生じる酸化ストレスが、脳の細胞組織に悪影響を及ぼすという仮説のもと、
歯周病により発生する酪酸を健康なラットの歯肉に注入したところ、6時間後に脳の各部で酸化ストレスの上昇が見られ、特に記憶に関与する海馬という部分でのストレスが多く出ているそうです。(2017年日本大学歯学部)
歯周病は、単に歯茎の腫れや出血という症状だけ気にするのではなく、出血するということは、歯周病菌が、逆に血管に入り込むという状態です。
心内膜炎なども、歯周病菌との関連があるとされています。
日本人の成人の7割以上が罹患している歯周病、毎日の歯ブラシは当然、定期的な歯科医院でのクリーニングが、体全体を守ります。