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院長ブログ

虫歯を放置するとがんになる?

皆さん、こんにちは。川越のまつむら歯科クリニックです。患者さんの中には「虫歯を放置するとがんになるのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。実際に歯や歯茎の病気とがんは関係があるのか、正しく理解しておくことが大切です。今回は、医学的な根拠に基づいて虫歯とがんの関係を解説し、放置が招くリスクについてお伝えします。

虫歯ががんの原因にはなりにくい

まず前提として、虫歯そのものが直接がんの原因になることはほとんどありません。
虫歯は、口腔内の細菌が糖分を代謝して酸を作り、その酸が歯を溶かすことで進行します。一方で、がんは細胞の遺伝子に異常が起こり、無秩序に増殖することで発生します。発症のメカニズムが異なるため、虫歯とがんを直接結びつける科学的根拠は乏しいとされています。

ただし、注意が必要なのは「慢性的な炎症」と「生活習慣」です。たとえば、虫歯が進行して歯髄炎や根尖病変を引き起こすと、歯茎や顎の骨に炎症が広がり、長期にわたって口の中が不衛生な状態になります。これにより口腔内の環境が悪化し、口腔がんのリスク因子となる喫煙や飲酒の影響を強める可能性は否定できません。また、口内環境の悪化は全身の健康にも影響することが知られています。

それでも虫歯は放置すべきではない理由

「がんにはならないから放置しても大丈夫」と考えるのは危険です。虫歯を放置することで、患者さんの生活に大きな悪影響を及ぼします。

  1. 強い痛みや噛み合わせの悪化
     初期の虫歯は痛みがなくても、進行すると神経にまで達し、強い痛みや知覚過敏を引き起こします。さらに、噛み合わせが崩れて顎関節に負担がかかり、食事や会話に支障をきたすこともあります。

  2. 歯茎や顎への炎症拡大
     虫歯菌が根の先にまで及ぶと、歯茎が腫れたり膿がたまったりすることがあります。重症化すれば顎骨に感染が広がり、入院や点滴治療が必要になるケースも少なくありません。

  3. 歯を失うリスク
     虫歯が進行すると抜歯せざるを得なくなり、結果的にブリッジや入れ歯、インプラント治療が必要になります。歯を失うと見た目や発音だけでなく、噛む力が低下して消化や栄養吸収にも影響します。

  4. 全身への影響
     近年では、口腔内の細菌が血流を介して全身に影響を与えることがわかってきています。心疾患や糖尿病の悪化に関与することも報告されており、虫歯の放置は体全体の健康リスクにつながります。

まとめ

皆さん、こんにちは。川越のまつむら歯科クリニックです。虫歯は直接がんの原因にはなりにくいものの、放置すると歯茎や顎に炎症が広がり、噛み合わせの悪化や歯の喪失につながる危険性があります。健康な生活を守るためにも、虫歯は早めに治療することが大切です。川越周辺で信頼できる歯医者をお探しの方は、どうぞお気軽にご相談ください。



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