皆さん、こんにちは。川越のまつむら歯科クリニックです。歯周病は初期段階では自覚症状が乏しく、気付かないうちに進行してしまうことがあります。そのサインの一つが「歯茎の色の変化」です。普段の歯茎の色をよく観察することは、早期発見につながります。今回は、歯周病と歯茎の色の関係について詳しくご説明します。
歯周病の歯茎の色の変化
健康な歯茎の色
健康な歯茎は、淡いピンク色をしています。引き締まって弾力があり、歯と歯の間に適度なカーブを描いてフィットしています。出血や腫れもなく、歯ブラシを当てても痛みを感じにくいのが特徴です。
赤くなる歯茎
歯周病が始まると、炎症によって歯茎が赤くなります。特に歯と歯の間や歯の付け根が赤く腫れやすく、歯ブラシを当てると血がにじむこともあります。これは歯肉炎の典型的なサインで、歯周病の初期段階でよく見られます。
紫がかった赤色
炎症が進行すると血行不良により歯茎が紫がかった赤色になることもあります。この状態は歯周炎が進んでいるサインで、歯を支える骨にまで影響が及んでいる可能性があります。川越周辺で歯医者を探している患者さんの中にも、この色の変化に気付いて受診される方が少なくありません。
白っぽい歯茎
一方で、歯茎が白っぽく見える場合も注意が必要です。歯周病が進んで歯茎が下がり、血流が悪くなったり、角化が進んだりすることで白っぽくなることがあります。ただし白い歯茎には口腔粘膜疾患など他の原因もあるため、自己判断せずに歯科での診断を受けることが大切です。
歯茎の色以外に見るべきポイント
腫れや出血
歯茎の色だけでなく、腫れや出血の有無も重要です。ブラッシングや食事の際に出血がある場合は、歯周病のサインかもしれません。
歯茎の形や位置
健康な歯茎は歯にぴったり沿っていますが、歯周病が進むと歯茎が下がり、歯が長く見えるようになります。噛み合わせの変化や歯がグラつくといった症状と合わせて確認が必要です。
口臭
歯周病が進行すると歯周ポケット内で細菌が増え、強い口臭の原因となります。歯茎の色の変化と同時に口臭を感じる場合は、早めの歯医者での検査がおすすめです。
噛み合わせの違和感
歯周病が進むと歯を支える骨が溶けて噛み合わせが変化することがあります。咀嚼時に違和感を覚える場合は、歯茎の色と合わせて要注意のサインです。
まとめ
歯周病は歯茎の色に赤みや紫色、白っぽさといった変化をもたらします。さらに腫れ、出血、口臭、噛み合わせの違和感なども見逃せない症状です。川越で歯医者をお探しの患者さんは、歯茎の色や状態に気付いた時点で早めに受診することが、将来の歯を守る大きな一歩になります。