こんにちは、川越のまつむら歯科クリニックです。今回は、歯科治療で「仮歯」を装着している状態で治療を中断することのリスクについてお話ししたいと思います。
仮歯とは何か?
歯科治療において、仮歯はその名の通り「一時的な歯」となるものです。治療が完了するまでの間、歯が欠損している部分や、形を整えるための部分に取り付けられます。一般的には、クラウンやブリッジを取り付ける前の中間ステップとして仮歯が使用されます。
なぜ仮歯を使うのか?
仮歯にはいくつかの目的があります。
機能的な理由: 噛む力を分散するため、一時的に歯の形を補います。
審美的な理由: 欠損した部分が目立たないようにします。
感染防止: 未治療の部分が外部からの汚染を受けにくくします。
仮歯の状態で治療を中断するリスク
治療を仮歯の状態で中断すると、以下のようなリスクが考えられます。
1. 感染の可能性
仮歯は一時的なものであり、完全に密閉されているわけではありません。そのため、細菌が侵入しやすく、感染する可能性が高くなります。
2. 歯の変形・移動
仮歯は完全な補綴材ではないため、長期間使用すると隣接する歯や対向する歯との関係が変わり、歯が移動する可能性があります。
3. 仮歯の破損
仮歯は耐久性に劣るため、普通の歯と同じように使い続けると破損の可能性があります。
4. 症状の悪化
治療を中断すると、本来治療すべきであった症状が悪化する可能性があります。
5. コスト増加
治療を中断して再開する場合、再評価や追加の処置が必要になることが多く、結果として治療費が増加することがあります。
まとめ
仮歯は「仮の歯」であり、長期間そのままにしておくことはおすすめできません。治療計画通りに進めて、できるだけ早く本物の補綴物(クラウンやブリッジなど)を装着することが、口腔の健康を保つ最良の方法です。
当クリニックでは、患者さん一人一人の症状や要望に合わせた治療プランを提案しています。仮歯の状態で治療を中断することのリスクをしっかりと理解し、最後までしっかりと治療を受けていただくようお願いします。
何かご不明点、ご質問がありましたら、どうぞお気軽に当クリニックまでお問い合わせください。よろしくお願いします。