こんにちは、川越のまつむら歯科クリニックです。日々の診療の中で、患者さんから口呼吸についての問い合わせを多く受けることがあります。そこで今日は、口呼吸が口腔健康に及ぼす影響についてお話ししたいと思います。
まず、何故口呼吸が問題なのか、と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、呼吸の仕方は、口腔内の健康状態に深く関係しているのです。正常には、人間は鼻呼吸を行い、口呼吸は補助的な役割を果たします。しかし、アレルギーや鼻の形状、睡眠時の状態など様々な理由で口呼吸が主になると、それが口腔内の健康を害する可能性があります。
では具体的にどのような影響があるのでしょうか。一つ目として、口腔内の乾燥が挙げられます。口呼吸をすると、自然と口腔内が乾燥し、唾液の分泌が減少します。唾液は口腔内の洗浄作用を果たし、細菌の増殖を抑制するため、その分泌が減少するとむし歯や歯周病のリスクが増えます。
二つ目の影響は、口腔内のpHバランスの乱れです。口呼吸による乾燥は、口腔内のpHバランスを狂わせ、酸性化を招く可能性があります。これもまたむし歯や歯周病を引き起こす要因となります。
三つ目は、歯並びや顎の発育に対する影響です。特に子供の場合、口呼吸は口を開けた状態を続けることから、顎の成長に影響を与える可能性があります。これは、長期的な口呼吸が原因で歯並びが乱れ、噛み合わせに問題を生じる可能性を孕んでいます。
以上のような理由から、口呼吸は可能な限り避け、鼻呼吸を心掛けることが口腔健康を維持するための重要なポイントとなります。特に、口呼吸の習慣がある、またはお子様が口呼吸をしているとお悩みの方は、早めに歯科医師に相談することをお勧めします。
私たちまつむら歯科クリニックでは、口腔内の健康だけでなく、その源である呼吸習慣についても、きめ細やかな診察とアドバイスを提供しております。口呼吸による健康リスクについて気になることがあれば、いつでもご相談ください。
口腔内の健康は全身の健康に直結しています。口呼吸による影響を理解し、適切な対策を講じることで、より健康な生活を送ることが可能になります。これからも、皆様の口腔健康のサポートに努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。