ご飯をよく噛むことにより出る唾液は、ご飯のデンプンを糖に分解する、消化酵素としての役割があります。
1日に約1〜1.5リットル出る唾液には、消化酵素だけでなく、IgA(イムノグロブリンA)と呼ばれる免疫物質や、ラクトフェリンなど抗酸化物質などが含まれています。
「キズにはつばを付けておけば治る」と昔言われたことがありますが、免疫・抗菌成分があるため理にかなっている部分もあります。
高血圧や糖尿病の薬の副作用や、老化そのものにより唾液の量は減少します。
唾液が減少すると、口の中の抗菌作用が弱まり、歯周病菌の増加や、インフルエンザなどの感染症のリスクが高まります。
よく噛んで食べることにより、口周りの筋肉を動かし、唾液腺を刺激して唾液をたくさん出すことにより、健康を維持できます。
「よく噛んで食べなさい」と言われたあの言葉、これまた理にかなっています。