皆さん、こんにちは。川越のまつむら歯科クリニックです。
親知らずを抜いた後に発熱することがあり、不安に感じる患者さんも多いのではないでしょうか。抜歯後の発熱は珍しくありませんが、症状によっては注意が必要です。今回は、親知らずを抜いた後に発熱する理由と、危険な発熱について詳しく解説します。
親知らず抜歯後に発熱する理由
親知らずの抜歯は、一般的な歯の治療に比べて外科的な処置を伴うことが多いため、体に負担がかかります。そのため、抜歯後に発熱する理由はいくつか考えられます。
1. 炎症反応による一時的な発熱
抜歯後は、傷口の周囲で炎症反応が起こります。これは体が傷を治そうとする自然な反応であり、一時的に発熱することがあります。通常、37〜38度程度の微熱で、数日以内に治まることが多いです。
2. 免疫反応による発熱
抜歯は外科手術の一種であり、体が異物の侵入や組織の損傷に対して免疫反応を起こします。これにより、軽度の発熱が見られることがありますが、特に問題はありません。
3. ドライソケットによる発熱
通常、抜歯後の穴には血餅(かさぶたのようなもの)ができ、傷口を保護します。しかし、血餅がうまく形成されなかった場合、骨が露出してしまい「ドライソケット」という状態になります。ドライソケットは強い痛みを伴うことが多く、炎症が進むと発熱することもあります。
4. 細菌感染による発熱
抜歯後の傷口に細菌が感染すると、発熱が起こることがあります。特に、抜歯後のケアを怠った場合や、口腔内の清潔が保たれていない場合に起こりやすいです。細菌感染が進行すると、腫れや膿が出ることもあります。
抜歯後の危険な発熱について
通常の抜歯後の微熱は問題ありませんが、高熱が出たり、他の症状が現れたりした場合は注意が必要です。
1. 38度以上の高熱が続く場合
抜歯後に38度以上の発熱が続く場合は、細菌感染や炎症の悪化が考えられます。このような場合は、すぐに歯医者で診察を受けることが大切です。
2. 顔の腫れや強い痛みがある場合
抜歯後の腫れは一般的ですが、極端に腫れたり、痛みが増したりする場合は感染症の可能性があります。特に、腫れが広がっている場合は、早めに対応が必要です。
3. 口が開きにくくなる場合
感染が進行すると、顎の筋肉が硬直し、口が開けにくくなることがあります。このような症状が出た場合も、速やかに歯医者に相談してください。
4. 膿が出る、悪臭がする場合
抜歯した部分から膿が出る、または口臭が強くなる場合は、細菌感染が進行している可能性があります。この状態を放置すると、さらなる合併症を引き起こすことがあるため、早めに歯科を受診しましょう。
まとめ
親知らずの抜歯後に発熱するのはよくあることですが、ほとんどの場合は一時的なもので心配はいりません。しかし、高熱が続いたり、腫れや強い痛みが伴う場合は、細菌感染などの可能性があるため、早めに歯医者を受診することが大切です。
川越で親知らずの抜歯を検討している方や、抜歯後のケアについて不安がある方は、まつむら歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。適切な処置とアフターケアで、安心して治療を受けられるようサポートいたします。