真ん中から8番目の歯を親知らず(智歯)といい、20歳〜25歳頃に生えてくることが多いです。
昔に比べて現代人の骨格が小さくなってきている傾向があり、一番最後の歯がきちんと生えにくく、掃除がしにくく色々なトラブルが起きます。
抜く必要があるかどうかは、いかに挙げる条件を考えます。
1、ムシバが大きくなっている。
掃除しにくいことにより、虫歯になりやすいです。一番奥は歯を削る器具自体もアクセスしにくく、器具が届かない、きれいに治せないなどの場合は抜歯となります。
2、よく腫れる。
これもまた掃除がしにくいことにより、歯肉が炎症を起こしやすいです。
3、手前の歯にくいこんでいる、手前の歯が虫歯になっている。
親知らずそのもののムシバだけでなく、手前の歯の奥面の深いところの虫歯の原因となる場合があります。親知らずを抜くだけでなく、手前の歯の神経を取る必要がある場合が多いです。
4、矯正治療の便宜抜歯
親知らずそのものに症状なくとも、歯列矯正で、親知らずが生えてくることにより、せっかくきれいに並んだ歯並びを乱す可能性がある場合には、抜歯となる場合があります。