最近、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。
季節の変わり目は体調も崩しやすいのでみなさまご自愛ください。
ところで、冬になると、歯が痛むという経験をされたことはありませんか?今日はそんな冬の歯痛の原因について、お話したいと思います。
・歯の食いしばり
無意識に寒くなり、歯を食いしばっていることが考えられます。
特に寝ている間に、寒さを耐えるため、無意識に歯を食いしばっていることが多く、奥歯に力が入る、顎の周りの筋肉が常に緊張状態にあるために、起こることがあります。
むし歯や歯周病に心あたりがない方は寝ている間に歯を食いしばってしまっている可能性があります。
噛む力の強弱をコントロールするときに重要な働きをしているのが、歯の周りにある歯根膜という部分です。
食いしばることで歯根膜に伝わり、刺激を感知して脳に伝えます。
歯に外見上の変化は見られませんので、ご自身では気づきにくいです。
・知覚過敏
歯科的な言葉で表すと象牙質知覚過敏症と言います。
歯周炎や加齢による歯肉退縮、咬耗、摩耗といったことが原因で象牙質が剥き出しになってしまうと象牙質から神経に伝わりしみるという症状がでます。
冬の場合、冷気が歯に当たるので、知覚過敏で歯が痛いと感じることがあります。
あとは歯ブラシで擦ったとこに起こる痛み、むし歯などの病変がない場合にみられるものの事を言います。
・かぶせ物や詰め物の冷えが引き起こす歯の痛み
歯の神経が残っている場合のクラウン(かぶせ物)やインレー(詰め物)は材質によって、痛みを感じることがあります。
歯の神経に近い位置へセットされているケースでは、修復素材が冷えると、神経にその冷たさが伝わり、痛みとして感じてしまうからです。
・歯茎の血行不良が引き起こす歯の痛み
歯を支えている歯茎は体の末端にあたり、無数の毛細血管があります。
そのため冷えによる歯茎の血行不良が起きると、歯茎の免疫力が下がってしまいます。
健康時は免疫機能が働き、歯周病菌を抑え込むことができていますが、歯茎の免疫力が下がると歯周病菌は悪さをし始めてしまいます。
歯周病などによって、歯茎が下がり歯の根の象牙質が露出し、神経が刺激され歯の痛みを感じます。
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