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カルシウムって歯にいいの?その2

・妊婦さん、お子さんに与える効果

カルシウムが歯にとって1番大きな影響を与える時期は、「乳歯」「永久歯」の歯胚(歯の芽)ができて、歯が歯ぐきの中で作り終えるまでの期間です。

お子さんの歯が生えるのは生後6ヵ月頃ですが、乳歯の歯胚は妊娠7週頃からできはじめ、永久歯は14週頃にできはじめます。

そして、妊娠4~6ヶ月の間には、カルシウム成分が歯へ沈着(石灰化)をはじめ、硬く育っていきます。永久歯の場合は、出生時~3歳頃です。

歯の強さは、この「歯の石灰化」がとても重要になるといわれています。ですから妊娠中はもちろん、出生後にお子さんが食べる食事にも気を付けましょう。この時期に積極的にカルシウムが多い食事を摂ることで、強い歯を作るためのカルシウムの効果を最大限に得られます。

・大人の時期に与える効果

歯の成長が終わった大人の歯は、歯が作られる期間のような劇的な効果は得られません。しかしながら、歯の「再石灰化」といわれる作用には「カルシウム」「リン」がとても重要な役割を果たします。

食事をするとむし歯菌の影響でお口の中が酸性に傾き、歯の表面からリンやカルシウムが溶け出します。その後、唾液の働きによって、通常であれば食後約40分でこの酸は中和され、溶け出したリンやカルシウムは元の構造に修復されます。

この元の構造に修復する作用が「再石灰化」です。カルシウムやリンが不足していると、再石灰化がスムーズに進まず、むし歯のリスクを高める原因となります。そのため、大人になってからもカルシウムの摂取には気を付けなければなりません。

・まとめ

カルシウムは歯を作る際に大きな役割を果たし、歯を強くしてくれます。また、歯が成長しきった大人になってからも、再石灰化を助けてくれる効果も期待できます。

お子さんの歯の健康を願うのであれば、妊娠がわかった時点でカルシウムをはじめ歯を強くする栄養素を積極的に摂取しましょう。もちろん、赤ちゃんの健康を守るには歯だけに注目するのではなく、全身の健康も考えてバランスの良い食事にも気を付けましょう。

ただし、栄養素を摂るだけでずっと歯を健康に保てるわけではありません。歯が生えてきたら歯磨きでのケアや、むし歯リスクが高まるダラダラ食べ」や「ダラダラ飲み」にも気を付けましょう。



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