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歯科衛生士 藤本直子 インタビュー

歯科衛生士 / スマイルトレーナー®:藤本 直子(ふじもと なおこ)

気になることは、ドンドン質問して頂きたいです。
遠慮されて言えない方もいらっしゃるので「気になる症状はございませんか?」とコチラから伺うようにしています。
私自身怖がりで、人見知りなもので、病院を受診するとき思っていることを言えないことがよくあります。

できるだけ言いやすい雰囲気を作りたいですね。

資格・学会

  • スマイルトレーナー®(一般社団法人日本印象行動学会)

(院内に飾ってあるスタッフ紹介を見て)スマイルトレーナー®って何ですか?

明石家さんまさんの「ホンマでっか?tv」の中で「モテ仕草」を提案されている印象評論家の重太みゆきさん(亜細亜大学 経営学部 教授)が考案された、笑顔のスキルアップトレーニング方法を直接伝授いただいた、認定資格者のことです。

オバマ大統領が当選した時もそうですが、行動によって与える印象って全然違うんだ!とことを理解して強みにしていくためのメソッドですね。

どうしてその資格をとろう!と思ったんですか?

今から数十年前、テレビで他国の日常生活を追うドキュメンタリーを見たときに、小学校や中学校で割り箸を使って笑顔の特訓をしていたんですよ。
私、高校時代の思春期の頃に笑えなくなっちゃた時期があって「こんな先生がいてくれていたら人生変わっていたかもな」と思いました。

教えていた方のお姉さんが、その国の歯科衛生士だったのです。
「あ、私の仕事には、こういう使命もあるんだな!!」と。
「私もスマイルを伝えていける人になろう!」って思ってはじめたのです。
日本の歯科でもスマイルトレーニングはありました。
が、あくまでも矯正治療の一環で「舌を動かすクセ」や「唇を動かすクセ」が原因で歯並びが悪くなることがあるので、それを防ぐための筋肉のトレーニングが主流でした。
私は、筋肉の動きを修正するだけではなく、「もう少し情緒的なアプローチができるトレーナーになりたいな」と思い探し求めていたら、重太先生にたどり着き、門をたたいた、ということです。

具体的にはどんなことを習ったのですか?

笑顔でいることの効果と、トレーニング方法ですね。
笑顔は、印象をアップする効果があります。
それと、相手への印象がグンとよくなるだけではなく、自分自身の心とカラダにとても素晴らしい影響を与えてくれます。

「スマイルって、得だよ、効果あるよ」ということです。
院長先生は理解があって「そういう資格があるのなら、どんどん公表していいよ」ということでスタッフ紹介にも書かせていただきました。

実は、笑ったときの口角と、ほうれい線がぶつかるところ、ここに笑筋(しょうきん)という筋肉があるのですが、笑うと笑筋が刺激されて、脳に変化が起こるんです。

どんな効果ですか?

「フェイシャルフィードバック効果」といって、「あ、今笑っているんだ、今楽しい状況なんだな」と脳が勘違いするんですよ。
気分が沈んでいるとき、ムリしてでも笑顔でいると、痛みが和らいだり、気分が明るくなったりするのです。

「笑った刺激」で脳が「ハッピーな勘違い」をしてくれる?

そうです!そうです!
笑えない状況って「交感神経が優位」になるんです。
交感神経が優位になると、心拍数も上がるし、筋肉も硬くなるし、戦闘体制になります。
体にも心にも、ストレスを与えます。
笑うことで脳が勘違いすると、副交感神経が優位になるので、緩んでリラックスするので気持ちにゆとりが出来ます。
いろんな効果があるんです。

衛生士さんでもあり、スマイルトレーナー®でもある藤本さんに伺います。
歯医者さんって怖いと思っている人が多いんですが、実際に怖がっている患者さんは多いですか?

はい、「歯科恐怖症です」とハッキリ申告される方が時々いらっしゃいますね。
治療やクリーニングで使う機械の「キーンという音が実は苦手なんです」という方は結構いらっしゃいます。
心配がひとつ減るだけでも、安心しますよね?
なので、心配とか不安は、聞いていきたいです。
私は、時間が許す限り診察の最初に「不安なこと」や「心配なこと」をそのままにせずお伺いするようにしています。
先生方も、質問に対してはものすごく丁寧に答えてくださいますね。

自分が患者さんとして来ると「次の患者さんの時間、大丈夫かな?」と気になります。
それも患者さんがあれこれ聞けない理由だと思います。

確かにご予約の枠はあるので制約はあるんですが、お話はちゃんとします。
「今日はそのお話を中心にさせていただきますので、近いうちにまた来ていただけますか?」とか、「お掃除を何回かに分けてという形でよろしいですか?」という風にしています。

お掃除&お話ですね?

そうですね。
お掃除するだけが「メンテナンス」ではないです。

というと??

「お掃除」って一時的なものなのです。
歯周病にしても虫歯にしても、なってしまうのは「お口の中の細菌」が原因なんですね。
じゃあ、何で虫歯や歯周病になりやすい人、なりにくい人がいるのか?は、「細菌の数の問題」なんですね。
また、同じ人の口の中でも、歯周病が進む場所と進まない場所があるんです。
お掃除はこちらで出来ますが、日常生活をしていく間にドンドン増えるんです。
ということは、おうちで「細菌の数を自分で減らす」ということが出来ない限りは改善されないんです。

自分で細菌の数を減らすには、どうしたらいいんですか?

その方法を指導させていただきたいんです。
細菌の数が多い人少ない人とも「色々な状況」が絡んで細菌の数のバランスが取れているんです。
「色々な状況」とは、例えば、その方の免疫力、唾液の分泌量、その方の日常生活の過ごし方で、それらが影響します。
個人差があるので、その方その方の日常生活を出来るだけお伺いして「じゃあ、こうしましょう!」というお話をしています。

それぞれ「オーダーメイドのお手入れの仕方」を教えてもらえるんですね!

だから定期的に来ていただくのは大事なんです。
日常生活で「細菌が増えやすい場所を、効率よく、重点的に自分で磨けるようになるにはどうしたらいいか?」をご指導させていただきます。

そういえば昔、歯間ブラシをやりすぎで炎症を起こして「やりすぎですよ、歯の隙間が詰まってので、糸ようじでやった方があなたの歯の間隔には合ってますよ」アドバイスされたことがあります・・。

そうなんです。
その方その方によって歯の状況、生活背景、性格が違います。
その方に合ったお手入れの仕方をアドバイスさせていただきます。

男の人って、ガシガシン磨く人、多くないですか?

そうですね、いらっしゃいますね。
大事なのは「ブラッシングの圧力」です。
それって、どんなに本を読んでもネットで「弱くやりなさい」とあっても、わからないんです。
ホントに手を取って「これくらい」顔を合わせてお話しするのが一番です。
「自分は力を入れすぎなんだ」っていうことも気付いていない、自分が普通ってみなさん思っています。
「それは違うんです、これは力を入れすぎです」とお話しすると「初めて聞きました!」という方がほとんどです。
そういうことを伝えるのが、衛生士の存在意義だと思って仕事をしています。

磨きすぎで、歯ぐきが下がったり歯が削れちゃったりという話を聞いたことがあるんですが。

本当にあります。
ブラシの「毛先の当て方」とか「角度」とか「力加減」とか、しっかりお話していますね。
「本当にこれは緊急を要する」場合は、「危険ですよ」ということをお伝えします。
このままじゃダメだという「気付き」を与えることが大事ですね。

緊急って、どれくらいが緊急なんですか?

歯周病は、歯を支えている骨(歯槽骨:しそうこつ)が溶けていく病気です。
歯槽骨が溶ける時は、痛くも何ともないんですね。
歯ぐきの中で起きていることなので、目に見えません。
無自覚無症状で進んでいきます。
日常生活にそんなに支障がないので、知らない間に進むんです。
レントゲンを撮ったら「こんなに歯槽骨が溶けていました」ということがあります。
そのレントゲンをお見せして、歯ぐきの検査の結果と状況と照らし合わせて「これはまずいんですよ。本来はここまで骨があるのですが、今あなたの骨はここまで溶けているのでちょっと危険ですよ」というお話をします。

あと、もっと怖いのは、心筋梗塞との因果関係です。
糖尿病の方も、歯周病をきちっと治療したら数値が改善するという話は、当たり前でよくある話なので・・・必要な方には「全身疾患と歯周病の因果関係」について時間を割いてお話します。

お掃除も大事なんですが、まずその前に「ちゃんと歯周病の治療に取り組まないとまずいです、軽く見ない方がいいです」というお話はしっかりします。

来て、お会いして、お話して、お口を診て、初めて分かるという事ですね。

なので、気になることはドンドン質問して頂きたいです。
遠慮されて言えない方もいらっしゃるので「気になる症状はございませんか?」「お変わりありませんか?」とこちらから伺うようにしています。
私自身怖がりで人見知りなので、思っていることを言えないことがあります。
できるだけ言いやすい雰囲気を作りたいですね。

そうやって笑顔で接していただけると「それじゃあ、勇気出して言ってみようかな?」って気になります。仏頂面でいられるよりは、笑顔でいていただけるほうが患者としてはありがたいです。

ありがとうございます!
更に磨きをかけたいと思います。

日本に数少ない歯科衛生士&スマイルトレーナーですね。

何人かいらっしゃいます。
ちなみに、日本語の母音は口角が上がらないです。
第一印象って0.5秒で決まるので。
おはようございますの「お」で口角を上げて言えるようになると、大きく印象が変わります。
もっとすごいのは、英語圏の方は、口角が上がって生まれてくるんですって。
日本人は9割の人が口角が下がって生まれてくるとの事、損じゃないですか。
「腹筋」ならぬ、「頬の筋肉のトレーニング」をすると笑顔が素敵になります。

印象に残っている患者さんはいますか?

重症な歯周病だった方ですね。
歯周病の治療は、長期にわたることもあります。
何ヶ月もかけて通われて、根気よく磨き方の練習もして、つらい治療も乗り越えて改善された方がいらっしゃいます。

一旦、治療が終わっても、その後定期的なメンテナンスが必要ですので、3ヵ月ごとにご来院されています。
そのたびに
「あんなにいつも腫れたり痛かったりしたのがウソみたいなのよ。あなたのおかげよ、ありがとう」
と言っていただいています。
その方のお口の状況がキレイに変わった事がとても嬉しかったのですが、そんなお言葉までいただいて衛生士冥利に尽きるなぁと思いました。

困ったこと、心配なこと、なんでもお聞かせください。

インタビュー:2018/6/19


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